年収1000万円以上の求人も少なくないRPAエンジニアですが、明確な資格等が存在するわけではありません。今回は私が考える、RPAエンジニアに必要なスキル、経験をまとめさせていただきます。
①絶対に必要なスキル・経験
・VBA(アクセル、アクセス、アウトルック)に関して、数年程度の実務経験。
・新しい技術を積極的に情報収集し、習得する能力。
・発想力、創造性
②持っている方が望ましいスキル・経験
・データベースに関する開発経験があること(アクセス、SQL等)
・市販RPA製品を触った経験があること(Power Automate、sikuliX、WINACTOR、UiPath等)
・Python、html、CSS、JAVAスクリプト等の言語の習得
・数学(少なくとも高校レベル)
・管理職、プロジェクトマネージャー
③必ずしも必要でないスキル・経験(無くても補える)
・学歴
・記憶力
・忍耐力
異論はあると思いますが、以上が私がRPAエンジニアに必要と考えているものです。
2020年現在のもので、今後変化していくと思います。
特に注目しているのが「Power Automate」の存在です。オフィス365に含まれる「FLOW」の発展形にあたる「Power Automate」はオフィス365を使用できる企業であれば追加料金なしに使用できます。年数百万円~数千万円かかるのが普通となっていたRPA業界に風穴を開けるソフトになると思います。
絶対必要なスキルとしてVBAを挙げさせていただいたのは、やはり業務でエクセル、アクセス、アウトルックを使用する頻度が高く、それらの自動化を他のRPAソフトやプログラミング言語が不得意としている、という現実があります。VBA自体古い言語ですが、エクセル等が存在する限りは今後も重要性を維持すると思います。
RPAエンジニアとして最も重要なのは、新しいことを吸収、応用し活用する能力です。これは面接だけでは判断が難しく、その方が過去に作成したプログラムを何件か見せていただく事である程度知ることができます。
決められたこと、指示されたことをそのまま実行するのではなく、誰も考えつかないような方法を考えつく、依頼を受けたものをより改善した形で実現する能力が必要です。
RPAエンジニアが高給をいただける状況が今後も継続するかはわかりません。おそらくその様なことはないと私は考えています。今のスキルは全てのビジネスマンが持っているべき最低限のスキルへと変わっていくと思います。
Comments